深い森に入って ― 2009-12-15
「ある家族の歴史」から第一編は始まりますが、カラマーゾフ家の人々について語られます。父フョードルの二度目の妻ソフィヤについて、
« Меня эти невинные глазки как бритвой тогда по душе полоснули »
<試訳> あの無垢な眼差しが、あん時、わしの魂を剃刀のようにスパッとやったわけだ。
背徳的なフョードルが無垢なるものに魅かれたことを告白する。それを語る彼の中に、汚辱の自覚のなかで純なものを求める人間の本性を知り救いを感じる。それは後に、アリョーシャへの彼の心情としても表現される。
« Меня эти невинные глазки как бритвой тогда по душе полоснули »
<試訳> あの無垢な眼差しが、あん時、わしの魂を剃刀のようにスパッとやったわけだ。
背徳的なフョードルが無垢なるものに魅かれたことを告白する。それを語る彼の中に、汚辱の自覚のなかで純なものを求める人間の本性を知り救いを感じる。それは後に、アリョーシャへの彼の心情としても表現される。
コメント
_ gieyon ― 2009-12-18 11:05
カラマーゾフ家の人たちの心理の解釈を、楽しみにしています。初心者の私でもわかるように、どうぞ、やわらかく解明してくださいね!
_ mir→gieyon ― 2009-12-18 18:22
コメント第1号ありがとう。この小説の素晴らしさに感動して硬くなりがちなので「やわらかく」を心がけます。
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