パリの公安刑事の考え(1)2010-01-08

ミウソフが数年前の12月革命(1851年ナポレオン)直後にパリで会った公安刑事の話を持ち出す。

≪Мы, -- сказал он, -- собственно этих всех социалистов—анархистов, безбожников и революционеров, не очень-то и опасаемся; мы за ним следим, и ходы их нам известны. ≫

<試訳> 我々は、と彼は語った、大概このようなすべての社会主義者、つまり無政府主義者、無神論者、革命論者をさして恐れてはいない。と言うのは、我々は彼らを監視しておるし彼らの手口はわかっておるからだ。

草庵に集まっている一同がドミートリィを待ちながら国家、犯罪、教会などについて議論している流れの中で語る前段です。作品が作られた時代背景がわかりますし、作者の関心もうかがえます。

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