妻を娶らねばならん2010-01-19

アリョーシャへの長老のことばが続く

≪И ожениться должен будешь, должен. Всё должен будешь перенести,пока вновь прибудеши. А дела много будет. Но в тебе не сомневаюсь, потому и посылаю тебя.≫

<試訳> 妻も娶らなければならんぞ、是非ともな。再びやってくるまでに多くのことを耐え忍ばなくてはならんだろう。なすべきことはたくさんある。だが、お前のことを信じて疑わんからこそお前を遣わすのだよ。

アリョーシャの気質や能力を信じて、俗世間に送りだそうとする長老の胸の内が伝わります。待ち受けている試練がどんなに大変なものかを予感せずにいれません。また、結婚を強く勧める長老には、アリョーシャの幸せを願う慈父のような愛情を感じます。