フョードルの恐怖と戦慄2010-01-27

放埓なフョードルの別の側面を作者は描く。

≪Это быди почти болезненные случаи: развратнейший и в сладострастии своём часто жестокий, как злренасекомое, Фёдор Павлович вдругощущал в себе иной раз, пьяными минутами, духовный страх и нравственное состояние, почти так-сказть даже Физичевки отзывавшееся в душе его.≫

<試訳> それはほとんど病的な場合だった。放蕩の限りを尽くし、自らの淫蕩ではしばしば毒虫のような残忍なフョードルが、別の機会、酔った折など、に突然精神的な恐怖と道徳的な戦慄を感じたのである。それはほとんど彼の魂の生理的な反応と言えるようなものだった。

フョードルが放蕩三昧の一面的な人間でないことを語っています。誰でも時によって場合によって異なる面を表すこと、複雑な存在であるということを教えてくれます。登場人物に深みを増す作者の奥深い人間表現に感嘆します。