断頭台に載せるべきだ!2010-07-08

突然笑い出すドミートリィ

≪Он букбально залился смехом, он долгое время даже не мог говорить от смеха.
- Так и не поцеловала ручку! Так и не поцеловала, так и убежала! - выкрикивал он в болезненном каком-то восторге, - в наглом восторге можно бы тоже сказать, если бы восторг этот не был столь безыскусствен.
- Так та кричала, что это тигр! Тигри есть! Так её на эшафот надо? Да, да, надо бы, надо, я сам того мнения, что надо, давно надо!≫

<試訳>彼は文字通りげらげら笑い出し、しばらくの間は笑いころげて話すことも出来ないほどであった。
「結局、手に口づけしなかったんだ!結局、口づけせずに走り去ったぞ!」 彼は病的なほど有頂天になって叫んだ。この喜びようがこれほど自然なものでなかったなら、無作法な興奮としか言えなかったろう。
「じゃあ、あの女は虎だと叫んだんだな!まさしく虎だ!じゃあ、あの女を断頭台に載せろと言うのか?まさしく、まさしくそう、そうしなけりゃならん、僕自身そうすべきだと思ってるんだ、ずっと前からそうすべきだったんだ!」

険しい顔でアリョーシャの報告を無言で聞いていたドミートリィが突然一変し、抑えがたい笑いに転じます。グルーシェンカがカテリーナに返礼の口づけをしなかったことに、溜飲を下げたかのように歓喜します。後半は、グルーシェンカが帰った直後に駆けつけた叔母や小間使いの前で、興奮したカテリーナがグルーシェンカを評した言葉を捉えています。ドミートリィもグルーシェンカを「虎のような」「断頭台に載せるべき」したたかな女と捉えていながら魅せられていることが分かります。アリョーシャが実に正確なレポーター役を果たしています。