黒い敵意の籠った眼2010-09-07

近寄って少年の様子を見る

≪Мальчик ждал его, не двигаясь с места. Подойдя совсем, Алёша увидил пред собою ребёнка не более девяти лет от роду, из слабых и малорослых, с бледненькими, худеньким продолговатым личиком, с большими, тёмными и злобно смотревшими на него глазами. Одет он был в довольно ветхий старенький польтишко, из которого уродливо вырос. Годые руки торчали из рукавов.≫

<試訳> 少年はそこを動かずに彼を待っていた。すっかり近づいてみてアリョーシャは自分の前にいる子が、満9才足らずで、弱々しそうで、背が低く、青白い痩せた細長い顔をしていて、大きな黒い敵意の眼で彼を睨んでいる事に気付いた。少年はかなり流行遅れの着古しのオーバーを着ていて、それから不格好に身体がはみ出していた。袖からは腕が剥き出しだった。。

6人の少年の集団を相手に一人で石を投げていたのは、予想に反して小柄で虚弱そうな、みすぼらしい姿の子供でした。アリョーシャが来るのを待っていたのですが、その眼に敵意を秘めています。アリョーシャと対面してどのような反応をするのでしょう。少年達と関わり合う、この場面だけとりあげても一つの物語です。少年達の心理が、残酷さも含めて容赦なく描かれていきます。

200回となりました。皆様に感謝します。「見たよ」だけでもコメントをいただければ励みになります。一緒にカラマーゾフの森を歩き続けましょう。