愛しているのか分からないの2010-10-04

 ≪Слушайте, Алексей Фёдорович, я даже не знаю , люблю ли я его теперь. Он мне стал жалок, это плохое свидетельство любви. Если б я любила его, продолжа любить, то я может быть не жалела бы его теперь, а напротив ненавиденла. Голос её задрожал, и слезинки блеснули на её ресницах. Алёша вздрогнул внутри себя: эта девушка правдива и искренна. - подумал он, - и... и она более не любит Дмитрия!≫

<試訳> 「実はね、アレクセイさん、あの人を今愛しているのか私は分からない程です。私、あの人が気の毒になったんです、これは愛情にとって不利な証拠ですわね。もしあの人を愛しているなら、まだ愛し続けているとしたら、私はきっと憐れんだりせずに逆に憎むでしょうから・・・」
彼女の声は震え出しまつ毛には涙が光っていた。アリョーシャは内心はっとして思った『この女性は正直で誠実な方だ、そして・・・そしてこの人はもうドミートリィを愛していないんだ!』

 カテリーナの苦悩が伝わってきます。優雅ではあるけれど高慢な性格に思われた彼女ですが、ここではドミートリィに対する気持をアリョーシャに偽りなく述べて真実と向き合うのです。彼もこれまで抱いていた彼女に対する惧れを和らげます。でもこの後また彼女のプライドが素直な本心を曇らすことになるのですが・・・。