私、予感していますの2010-10-06

 ≪У меня инстинктивное предчувствие, что вы, Алёша, брат мой милый(потому что вы брат мой милый), - восторженно проговорила она опять, схватив его холодную руку своею горячею рукой, - я предчувствую, что ваше решение, ваше одобрение, несмотря на всё муки мои, подаст мне спокойствие, потому что после ваших слов я затихну и примирюсь, - я это предчувствую!≫

<試訳> 「私には直感的に予感がありますのよ、あなたが、心優しい弟のアリョーシャさんが、(だってあなたはわたしの心優しい弟なんですもの)」彼女の熱い手で彼の冷たい手を握って、また昂ぶって言った。「どんなに苦しみがあるとしても、あなたの決定が、あなたのご同意が私に安らぎを与えて下さると予感していますの、なぜって、あたのお言葉を聞けば私は楽になり、耐え忍ぶことができるのですもの、私、そう前から感じていますの!]

 イワンの同意に続いて、アリョーシャの同意を期待するカテリーナの激しい感情です。自分の判断を正当化したいという気持ちからでしょう。裏返せば、それだけ自分自身の本当の気持ちを語っていないということにもなります。作家が与えた性格なのですが、実にリアルです。

コメント

_ 慎之介 ― 2010-10-06 18:24

作家が与えた性格、カテリーナが可哀そう。アリョーシャにしても、、、、。
でも、これがカラマーゾフ家の人々の物語なのですね。

_ mir→慎之介さん ― 2010-10-06 20:44

gieyonさんも「カテリーナがかわいそう」と常々言っています。カテリーナの状況を思うと、その気持は頭では分かりますが同情が湧く訳ではありません。お互いの感じ方の違いに気付かされちょっと面白いですね。両軍の領域の違いでしょうか。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック