私達は優れているわけじゃないのです2011-01-01

 ≪- Нет, Lise, нет презрения, -твёрдно ответил Алёша, как будто уже приготовленный к этому вопросу, - я уж об этом сам думал, идя сюда. Рассудите, какое уж тут презрение, когда мы сами такие же как он, когда все такие же как он. Потому что ведь и мы такие же, не лучше. А если б и лучше были, то были бы всё-таки такие же на его месте...≫

<試訳> 「いや、リーズ、蔑視なんてありません」 この質問にはすでに準備ができているかのように、きっぱりとアリョーシャが答えた。「僕はもうこの事について、ここへ来る道すがら自分で考えたんです。考えてもごらんなさい、私たち自身があの人と同じ、いや皆があの人と同じ存在なのですからどうして蔑視などするでしょうか。私達は優れているわけじゃないのです。仮にそうだとしてもあの人のような立場になったら同じようになるでしょう・・・」

・ リーズの懸念がはっきり否定されて、考え抜いた彼の人間観が確信をもって語られます。二十歳前の若者二人がこうして人間の尊厳について深く考え合う姿が清々しく眩しく感じられます。時は過ぎゆきましたが、今もなお作者のように若い世代に期待したい状況に変わりはありません。

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