あなた以上の相手はいません2011-01-04

≪- Скажите лучше, за что вы берёте меня, такую дуру, больную дурочку, вы такой умный, такой мыслящий, такой замечающий? Ах, Алёша, я ужасно счастлива, потому что я вас совсем не стою!
- Стоите, Lise. Я на-днях выйду из монастыря совсем. Выйдя в свет, надо жетиться, это-то я знаю. Так он велел. Кого ж я лучше вас возьму... и кто меня креме вас возьмёт? Я уж это обдумывал.≫

<試訳> 「それよりもお尋ねしたいの、なぜあなたは私をお選びになったの、こんなお馬鹿さんを、病気の愚かな娘を。あなたの様に賢くて思慮深くてよく気がつく方が。ああ、アリョーシャ、とっても幸せですの、私、あなたにはちっとも相応しくありませんのに!」
「相応しいんです、リーズ。僕は数日中に修道院を出てしまうんです。世間に出ていくからには結婚しなければならないという事は僕も分っています。そうするようにあの方もお諭しになったんです。あなた以上の相手はいないんです・・・ それに、あなたの他に誰が僕を選んでくれるでしょう。僕はもうこの事をとことん考えたんです」

・ まだ遠い先の結婚について素直に心を通わせ合う二人の姿に微笑ましさがあります。他の場面では葛藤や興奮のやり取りが多いので、ここでの温かさが引き立ちます。それにしても彼が修道院でリーズの手紙を見たのがつい昨日の夜の事で、まだ1日しか経っていないのです。それがこのブログでは、もう5か月以上に亘っているのですから時の経過の感覚が奇妙です。旅行していて感動の体験を数多くした時の1日が長く感じられるのに似ているのかも知れません。

コメント

_ 慎之介 ― 2011-01-04 16:27

アリョーシャとリーズの会話にほほえましさを感じますが、私はあの大尉の心情をアリョーシャが述べていることに不満があります。でもそれがこの小説の描き方と受け止めるしかないのでしょう。

_ mir→慎之介さん ― 2011-01-04 20:24

分かります。心の動きはその人自身にしか分からないものですし、言葉や表情や行為だけから測り知れない微妙で複雑なものですから、軽々しく推測で判断してはいけないでしょう。彼も繰り返し気を遣ってはいます。作者が彼を通して説明していると受け取っています。

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