特別な悲しみがあるんです2011-01-10

 ≪Слушайте, Алексей Фёдорович, почему вы такой грустный всё эти дни, и вчера и сегодня; я знаю, что у вас есть хлопоты, бедствия, но я вижу, кроме того, что у вас есть особенная какая-то грусть,- секретная может быть, а?
- Да, Lise, есть и секретная, - грустно произнёс Алёша. - Вижу, что меня любите, коли угадали это.≫

<試訳> 「ところでアレクセイさん、このところ昨日も今日もですが、どうしてそのように悲しげなんですの。心配事、難題がおありなのは知ってますわ、でもその他にもなにか特別な悲しみがおありの様に思えますの、きっと心に秘めたものですのね」
「そうなんです、リーズ、秘めた悲しみがあるんです」 沈み込んだ様にアリョーシャがいった。「そう気づいてくれたのは愛してくれているからですね」

・ 結婚した後の二人の信頼関係などを楽しげに話し合っていて、リーズが話題を変えたところです。彼は常に人々の悩みを聴き和解に努めて困難を背負っていますから明るい気持になれないのでしょうが、今はまた特別な悲しみを秘めています。それをリーズが悟り言い当てるのは、彼女が表面的には浮薄を装っていながら鋭い感性を持っている事を思わせ、アリョーシャが選んだ相手である事を納得します。