全てはわしらの運命2011-11-06

 ≪Раз или два в жизни видел я у некоторых такое же выражение лица... как бы изображавшее всю судьба тех людей, и судьба их, увы, сбылась. Послал я тебя к нему, Алексей, ибо думал, что братский лик твой поможет ему. Но всё от господа и всё судьбы наши.≫

<試訳> 「生涯に一、二度、わしはこのような顔つきをした人達に出会ったことがある・・・ まるでその人の運命を全部表している様な表情にな、それでその人達の運命は、悲しいかなその通りになってしもうた。わしがお前を兄上の所へ遣わしたのはな、アレクセイ、弟のお前の顔が兄上の助けになるかと思ったからなのだよ。だがな、全ては神の御心なのだし、全てはわしらの運命なのじゃからな」 

・ ドミートリィに不吉な不運の表情を見たゾシマ長老は、遣わしたアリョーシャが彼に会えなかったと知ります。神の御心と考えるかどうかは別にして、人知の及ばぬ運命の力はそれぞれの人生を運んで行きます。刻々の絶え間ない自分自身の選択も含めて。

コメント

_ 新之助 ― 2011-11-07 07:31

刻々の、、、、自分自身の選択も含めての弁、実感します。若い頃はほとんど運命など考えませんでした。年を重ねるとはこんなこと?作者は信仰に基づいていますから、揺るぎのない運命を受け入れていくのでしょう。

_ mir→慎之介さん ― 2011-11-07 11:01

その時点で最善と信じる選択をするしかないですよね、結果がどうあろうと。それがその時の自分自身だったと肯定しなければ後悔ばかりになりそうです。とは言っても社会の状況を見ると肯定的に “運命を受け入れる”のはなかなか難しいのですが。

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