快活で饒舌な長老が2012-07-02

≪Кончна же старца произошла воистину совсем неожиданно. Ибо хотя все собравшиеся к нему в тот последний вечер и понимали вполне, что смерть его близка, но все же нельзя было представить, что наступит она столь внезапно; напротив, друзья его, как уже и заметил я выше, видя его в ту ночь столь, казалось бы, бодрым и словоохотливым, убеждены были даже, что в здоровье его произошло заметное улучшение, хотя бы и малое лишь время.≫

<試訳> 長老の最期は全く思いがけず訪れた。その最後の晩長老のもとに集まっていた人は皆、長老の死が近いのを知ってはいたが、このように突然やってくるとは思いも寄らなかったのだから。むしろ逆に、すでに前に述べたように、その夜のあれほど快活で饒舌な長老を見て親しい人達は、少しの間ではあっても体調がとても良くなったと信じさえしたのだった。

・ ゾシマ長老の回想を綴ったアリョーシャの手記はこの前の部分で終わり、作者の文体に戻ります。参会した神父や修道士に最後まで明晰に教えを説いて長老は逝去します。カラマーゾフ的なものと表裏のような存在の僧院が後景に去り薄れていきます。

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