ナイフを持って行くかもしれない2012-11-07

 ≪Нет, Алёша, скажи своей барышне, чтоб она за третьёводнишнее не сердилась!.. И не знает никто во всем свете, каково мне теперь, да и не может знать... Потому я может быть сегодня туда с собой нож возьму, я ещё того не решила... И вымолвив это "жалкое" слово, Грушенька вдруг не выдержала, не докончила, закрыла лицо руками, бросилась на диван в подушки и зарыдала как малое дитя.≫

<試訳> 「ねえ、アリョーシャ、あのお嬢さんに話しといて、おとといの事を怒らないでって!・・・。私が今どんな有様か、この世で誰一人知らない、知るはずがないんだわ・・・。だってもしかしたら、私、今日あそこへナイフを持って行くかも知れない、それもまだ決心がつかないの・・・」 そしてこの “ みじめな ” 言葉を口にすると、グルーシェンカは急にこらえ切れなくなって、しまいまで言い終えずに両手で顔を覆ってソファのクッションに倒れ込み、小さな子供のように声をあげて泣き出した。

・ グルーシェンカのしたたかさの内側に抱えていた哀しい気持が、アリョーシャを前にして堰切ったように溢れます。彼にはどうする事もできないのですが、今の彼女の気持を黙って受け止めてくれるのは彼だけなのです。

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