深く、恐ろしい憂愁が2013-04-03

 ≪Строж, почесавшись, молча отправился с свою избу, а Митя сел на лавку ловить, как он выразился, мгновенине. Глубокая тоска облегла как тяжёлый туман его душу. Глубокая, страшная тоска! Он сидел, думал, но обдумать ничего не мог. Свечка нагорала, затрещал сверчок, в натопленной катнате становилось нестерпимо душно.≫

<試訳> 森番は身体を掻きながら黙って自分の部屋へと出て行き、ミーチャは言った通り、“ 機会を捕えようと ” ベンチに座った。深い憂愁が重苦しい霧の様に彼の心を包んだ。深く、恐ろしい憂愁が! 彼は座って思い巡らしたが、何一つ考えがまとまらなかった。蝋燭の芯先が黒く塊り、コオロギがしきりに鳴きはじめ、暖炉を焚きすぎた部屋は耐え難いほど息苦しかった。 

・ サムソーノフの屋敷の場面から休みなく動き回ったミーチャの心身の疲労は極限でしょう。彼を深い憂愁が襲います。それは単に思い通りに事が運ばないという挫折感だけではなく、避け難く奈落に向かう彼の無意識の感覚のようにも思われます。彼の孤独を感じます。

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