オセロは心にひどい傷を負って2013-06-08

 ≪Ревность! "Отелло не ревнив, он доверчив", заметил Пушкин, и уже одно это замечание свидетельствует о необычайной глубине ума нашего великого поэта. У Отелло просто разможжена душа и помутилось всё мировоззрение его, потому что погиб его идеал. Но Отеоло не станет прятаться, шлионить, подглядывать: он доверчив.≫

<試訳> 嫉妬! “ オセロは嫉妬深いのではない、信じやすいのだ ”、とプーシキンは指摘したが、この指摘一つをとっても我らが偉大な詩人の並々ならない洞察の深さを証明している。オセロは心にひどい傷を負って世界観をすっかり曇らされたに過ぎない、なぜなら彼の理想が崩れ去ったのだから。しかし、オセロは身を隠して探ったり、覗き見しようとなどはしない、と言うのも彼は人を信じやすいのだから。

・ 急にオセロを引き合いに嫉妬についての講釈が始まります。登場人物に言わせるのではなく作者が直接語り出すのです。

コメント

_ Rhio ― 2013-06-16 17:20

チェーホフのイオーヌィチにもオセローが出てきます。
確かに、かなり踏み込んだ嫉妬についての深い描写ですが、ドストエフスキーにもそうした一面がきっとあるのでしょう。もちろん、ミーチャも相当な焼き餅焼きに違いありません。

時々アップされる花々が素敵です。花の名前には全く疎いので、もしお分かりだったら教えていただけるとありがたいですが。

_ mir→Rhioさん ― 2013-06-16 20:27

当時のロシアの知識人は西欧文化を素養としていたようで、フョードルでさえ庵室の場面でシラーの「群盗」を引き合いに出しています。シェークスピアは今の時代よりも近い存在だったのかも知れません。
花の写真は折に触れて撮ったものです。これはコマクサで、花が馬の顔の形に似ているからとのことです。同名の高山植物のコマクサは砂礫の女王と言われていて良く似ています。

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