念頭にあったのは2013-08-02

 ≪Митя обомлел...
- Как же вы... сейчас... вы сказали... вы выразились даже, что они всё равно как у меня в кармане...
- Ох, нет, вы меня не так поняли, Дминрий Фёдорович. Если так, то вы не поняли меня. Я говорила про прииски... Правда, я вам обещала больше, бесконечно больше, чем три тысячи, я теперь всё припоминаю, но я имела в виду одни прииски.≫

<試訳> ミーチャは唖然とした・・・。
「どうしてあなたは・・・ つい今しがた・・・ おっしゃいました・・・ その金は僕のポケットにあるのも同然だとまではっきりおっしゃいましたのに・・・」
「まあ、違いますわ、あなたは話を取り違えたのですね、ドミートリィさん。もしそうおとりになったとしたら、私が言おうとした事を理解なさらなかったのです。私は金鉱についてお話をして・・・。そう確かに3千ルーブルどころかもっと多く、際限なくたくさんと約束しましたわね、今すっかり思い出しました、でも念頭にあったのは金鉱の事だけですのよ」

・ 最初から夫人が現金の代わりに金鉱行きを勧めているのは察せられるはずなのですが、自分の筋書きに捉われていてドミートリィは気づかなかったのです。呆気にとられる彼、誤解した方が悪いとでも言いたげな夫人、皮肉にも、すれ違っていた会話がやっと噛み合います。

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