あたふたと出て行った2013-08-10

 ≪- Как? Ушла? - вскричал Митя: - Когда ушла?
- Да в ту пору и ушла же, минутку только и побыла у нас, Кузьма Кузьмичу сказку одну рассказала, рассмешила его, да и убежала.≫

<試訳> 「なんだって? 帰ったと?」 ミーチャが声を張り上げた。「いつ帰ったんだ?」
「はい、あの時刻でしたな、お帰りになったのも。私共とはほんの少しの間だけおられて、ご主人様にちょっとしたお話をされ笑わせなすって、そう、あたふた出て行かれたんでして」

・ グルーシェンカがドミートリィに送ってもらった直後にサムソーノフの邸を出た事がはっきりします。彼を欺いた彼女はこの後戻って、アリョーシャ、ラキーチンの訪問を受け、さらに将校に会いに出発します。ドミートリィがホフラコワ夫人から借金を得るために苦闘している間の事です。

コメント

_ 慎之介 ― 2013-08-10 12:35

次々と描いたのとは違うできごとに、ドミートリーにはもう涙もでないでしょう。事実は小説より奇なりとの言葉を思い出し、これが小説でなかったら、意外な展開になっているのだろう。と勝手に思い描いています。

_ mir→慎之介さん ― 2013-08-10 12:55

運命を切り拓こうとしながら思いがけない成り行きに翻弄される彼です。社会的な視野がほとんど感じられず、自分の事のみで窮地に陥っているところがイワンと違いますね。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック