胸を打つものがあった2014-02-05

 ≪- Ай, как вы крепко пожали! Совсем сломали пальцы, - засмеялся Калгалов.
- Вот он так всегда жмёт, всегда так! - весело отозвалась, ещё робко улыбаясь, Грушенька, кажется вдруг убедившаяся по виду Мити, что тот не будет буянить, с ужасным любопытством и всё ещё с беспокойством в него вглядываясь. Было что-то в нём чрезвычайно её поразившее, да и вовсе не ожидала она от него, что в такую минуту он так войдёт и так заговорит.≫

<試訳> 「ああ、なんて強く握るんです! 指がすっかり折れましたよ」 カルガーロフが笑い出した。
「そう、その人いつもそんなふうに握りしめるのよ、いつもそうだわ!」 まだ臆病な様子で、笑みを浮かべながらグルーシェンカが愉快そうに口を出した。ミーチャの様子から、もう乱暴はしないだろうとふと確信したようだったが、依然として彼女は不安な気持でひどく興味深く彼を眺めていたのだ。彼の様子には何か異様に彼女の胸を打つものがあったし、こんな時に彼がこのように入って来てこのように話すなどとは、彼女は全く予期しなかったのだった。

・ グルーシェンカの驚きと不安、そしてドミートリィを見守っている心理が微妙です。
ここでのドミートリィがそうですが、どうしようもない困難な状況で、それを避けずに飛び込んでいく場面が少なくありません。作者は提示した問題を曖昧にせず、納得のいくまで 描き切ります。考え抜いた解答を持っているからでしょう。

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