むせび泣いていた2014-06-03

 ≪- Кончим, кончим.
- Помилуйте, ничего-с. Даже сколько угодно-с...
"Что с ним?" мельком подумал Митя и вбежал в комнату, где плясали девки. Но её там не было. В голубой комнате тоже не было; один лишь Клганов дремал на диване. Митя глянул за занавесы - она была там. Она сидела в углу, на сундуке, и, склонившись с руками и головой на подле стоявшую кровать, горько плакала, изо всех сил крепясь и скрадывая голос, чтобы не услышали.≫

<試訳> 「終わりにしよう、お開きだ」
「とんでもありません、構わんのです。何時まででもよろしいんでして・・・」
“ どうしたんだ、この男?” ちらとミーチャは考えてから、娘達が踊っている部屋の中へ駆け込んだ。だが、そこにグルーシェンカはいなかった。空色の部屋にも見当たらず、カルガーノフがソファーにまどろんでいるだけだった。ミーチャはカーテンの後を覗いた ― 彼女はそこにいたのだ。彼女は隅の衣装箱に腰かけていた。そして、傍にあるベッドに両手と顔を伏せ、人に聞かれぬように必死にこらえて声を押し殺し、むせび泣いていた。

( 1500回目になりました。ありがとうございます。
この間の現実の出来事と、その時翻訳していた場面が重なり、作中人物と一緒に歩んでいるような妙な感覚です。いつも悪戦苦闘、原作の深さ重さに引かれるように積み重ねてきました。
ご覧いただいている嬉しさを感じながら、今日から真新しい辞書を繰ってまた歩き出します。今後もカラマーゾフ兄弟にお付き合い下さい。 mir )

コメント

_ 慎之介 ― 2014-06-03 16:09

凄い!!続きましたね。この季節素晴らしいコーラスをプレゼントします。
混声コーラスですよ。アマガエルとダルマガエルの。暗くなったら耳をすませてください。涼しげなアマガエルの声お腹にずっしりとくる野太い声のダルマガエル。

_ mir→慎之介さん ― 2014-06-03 17:32

ありがとうございます。
高校を卒業して離れるまで住んでいた農村で、彼らのご先祖がやはり毎晩のように騒々しく発声練習していたのを思い出します。一匹が最初に音頭をとると、次々に唱和して、またたくまに豪雨のような大合唱、でもすぐに耳が慣れてうるさいとも感じませんでした。この季節だったのですね。ダルマガエルの低音が入っていたのかは分かりません。夏になると今度はアブラゼミの演奏が日照りの暑さを一層引き立てていましたっけ。今となっては思い出の中だけと思っていましたが、コンサートへご招待いただいたので、記念の夜に久しぶりに耳を傾けます。お心遣いに感謝です。

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