母が神様に祈って2015-01-06

 ≪- По-моему, господа, по-моему, вот как было, - тихо заговорил он: - слёзы ли чьи, мать ли моя умолила бога, дух ли светлый облобызал меня в то мгновение - не знаю, но чорт был побеждён. Я бросился от окна и побежал к забору... Отец испугался, и в первый раз тут теня рассмотрел, вскрикнул и отскочил от окна, - я это очень помню. А я через сад к забору... вот тут-то и настиг меня Григорий, когда уже я сидел на заборе...≫

<試訳> 「僕の話は、皆さん、僕が話すのは、こうだったという事なんです」 ミーチャは静かに話し出した。「誰かの涙のおかげなのか、母が神様に祈ってくれたのか、その瞬間に精霊が接吻してくれたのか ― それは分りません、でも悪魔は打ち負かされたんです。僕は窓の傍から身を踊らせて塀の方へ走り出しました・・・ 父が驚いて、そこで始めて僕の顔を見分けると悲鳴を上げて窓から飛びのきました。それを良く覚えています。僕は庭を通って塀に向かいました・・・ ちょうどそこで、もう塀の上に登った時にグリゴーリィが僕に追いついたんです・・・」

・ 父を殺さずに走り去った瞬間を証言するドミートリィです。真実の響きがありますが証人はいないのです。“ 誰かの涙のおかげなのか ” は美しい表現だと思います。

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