憐れみの言葉さえ2015-02-03

 ≪Увы, Мите и в голову не пришло рассказать, хотя он и помнил это, что соскочил он из жалости, и став над убитым, произнёс даже несколько жадких слов: "попался старика, нечего делать, ну и лежи". ≫

<試訳> ああ、ミーチャは哀れに思って飛び降りて死者のもとに立ち、“ 出くわしたのが悪かったな爺さん、どうにも仕方がないよ、さあ寝ているがいい ” と、憐れみの言葉さえかけた事を覚えていたのだけれども、それを話そうとは思い至らなかった。

・ ドミートリィが暗闇で殴り倒してしまった老僕への憐憫の情を語らなかった事を作者が嘆息します。ドミートリィは母亡きあと、グリゴーリィに育てられていますから恩義を感じているはずで、彼だと分っていたならば殴りはしなかったでしょう。

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