ご自身を損ねる2015-02-16

 ≪- И так делее, господа, и так делее! Довольно, слышал эту рацею и прежде! - опять оборвал Митя, - сам понимаю, какой важности дело, и что тут самый существенный пункт, а всё-таки не скажу.
- Ведь нам что-с, это ведь не наше дело, а ваше, сами себе повредите, - нервно заметил Николай Парфенович.≫

<試訳> 「それでこうなって、こうなるぞと言うんでしょう、皆さん! もうたくさんです、こんなお説教なら前にも聞きましたよ!」 ミーチャがまた遮った。「事がどんなに重大か分っています、そこが最も重要な点だとね、でもやはり言いません」
「私共はどうという事はないのです、これは私共ではなく、あなたに関わる問題ではありませんか、あなたご自身を損ねるのですよ」 苛立たしげにニコライ予審判事が指摘した。

・ ドミートリィは頑なに金の出所を言おうしないのですが、取調べる側はこの点をどう切り崩すのでしょう。それにしても “ 署に戻って ” とならずに、このような場所で一睡もせずに延々と尋問を続けるタフさに驚きます。作者特有の不思議な時間が流れています。