犬のしきたりに従って2015-11-06

 ≪Они шли по базарной площади, на которой на этот раз стояло много приезжих возов и было, много пригнанной птицы. Городские бабы торговали под своими навесами бубликами, нитками и проч. Такие воскресные съезды наивно называются у нас в городке ярмарками, и таких ярмарок бывает много в году. Перезвон бежал в веселейшем настроении духа, уклоняясь беспрестанно направо и налево где-нибудь что-нибудь понюхать. Встречаясь с другими собачонками, с необыкновенною охотой с ними обнюхивался по всем собачьим правилам.≫

<試訳> 彼らは市の立つ広場を歩いていた。この日の広場には近郊からの多数の荷車が置いてあって、追い立てられてきた家禽が群れていた。町の女達が布張りのひさしの下で輪形のパンや糸などを売っていた。このような日曜日の集まりは、この町では素朴に定期市と呼ばれていた。このような定期市は年に何度も開かれた。ペレズヴォーンはあたりかまわず何でも臭いを嗅ごうと、ひっきりなしに右へ左へと身体をひねりながら、この上なく楽しげな気分で駆け回った。他の犬達と出くわすと、しかるべき犬のしきたりに従って、並はずれた熱心さで彼らと嗅ぎ合うのだった。

・ 犬の習性が生き生きしています。愛情を持って飼った経験がなければこのような描写は難しいでしょう。作者が市場の情景を楽しみながらスケッチしているようです。

コメント

_ 慎之介 ― 2015-11-08 21:09

犬のしきたりとはよくいったものです。道草を食うの表現もありますが、実際出会う犬との挨拶は、しつこいくらいのものですからね。目にしたとたん、牙をむく物もいますが。こんな場面は楽しいです。

_ mir→慎之介さん ― 2015-11-09 22:01

犬の生態は詳しく知りませんが、コーリャの言うように、犬には犬の世界があるのですからね。ともすれば人間の観点で擬人化したり、すっかり人間に同化しがちです。人間と犬が生活を共にしてきた歴史は随分長いようですからやむを得ないのかも知れませんが。

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