つまらない噂が広まる2016-01-01

 ≪Я имею основание думать, что до вас это дошло, но я не для себя играл, а для детворы играл, потому что они ничего без меня не умели выдумать. И вот у нас всегда вздор распустят. Это город сплетён, уверяю вас.
- А хоть бы и для своего удовольствия играли, что ж тут такого?
- Ну для себя... Не станете же вы в лошадки играть?≫

<試訳> 「この事があなたの耳に届いているだろうと思う根拠が僕にはありますが、あくまで自分のためじゃなく子供達のために僕は遊んだんですよ。なぜって、子供達は僕がいないと何も考え出せないものですから。こうしてこの町じゃいつもつまらない噂が広まるんです。ここは中傷の町です、本当にそうなんです」
「たとえ自分自身が楽しむために遊んだとしたって、別にいいじゃありませんか?」
「自分のためにと言っても・・・。あなただってお馬遊びをしようとは思わないでしょう?」

・ 全く気にしてもいないアリョーシャに対して、コーリャが子供達と遊んだ事を釈明しようとこだわり続けています。家に入ろうと言ってからも二人の話は続きなかなか動きません。

新年おめでとうございます。
皆さまにとりまして、おだやかで明るく幸運に満ちた年でありますように。
今年もよろしくお願いいたします。

コメント

_ 慎之介 ― 2016-01-01 18:05

本年もカラマーゾフの兄弟をここで読破使用と思っていますのでよろしくお願いいたします。コーリャという子は、背伸びしていますよね。何か訳があるのでしょうか?

_ mir→慎之介さん ― 2016-01-02 09:08

よろしくお願いします。
母が彼の教育に情熱を注いだ事もありますが、彼自身父の蔵書を早くから読みふけるなど知識欲が旺盛で、理解力にも富んでいます。同じ年齢の少年よりも抜きん出ているので、指導的な立場を望むのかも知れません。また、この年頃ですから母から離れ自立に向かう過程で、一人前として早く認められたい気持が強いのだと思います。

_ YS ― 2016-01-02 14:25

昨年も一年間読ませていただきました。ありがとうございます。
今年中に最後までたどり着くのでしょうか。裁判のシーンなどは特に語彙などで難しい点が多いかと思いますが大いに期待して待ち構えています。個人的にはイワンの悪夢の章がとても好きで、あいつの独特の雰囲気をどのように翻訳されるのかを楽しみにしています。

_ mir→YSさん ― 2016-01-03 08:34

ありがとうございます。
ある場面が延々と続く特有の時間の流れにつき合っていると、不思議な感覚になり、気がつくと現実の日々が矢のように過ぎている状態で、いつ頃どのあたりまで行けるのか先が見通せません。
作者の考えた人物像を原文から読み取って、できるだけ近づきたいと訳語を選ぶのに苦闘していますが、読んでいただいているのを励みに続けます。よろしくお願いします。

_ YS ― 2016-01-04 18:24

軽い気持ちで今年中などとつい書いてしまいましたが、とても丁寧に進められているが故、先はまだ長そうですね。失礼しました。
自分が文庫本などで読み返すときには、さらっと通り過ぎてしまうことが多いので、このブログでじっくりペースで読み進められるのは貴重な機会であり、とてもありがたいです。

_ mir→YSさん ― 2016-01-05 10:27

ありがとうございます。
訳しながらいつも同じように感じます。以前読んだはずなのに、こんな場面があったのか、これほど深い意味が隠されていたのかなどと。日常でも耳にした大切な言葉を、上の空で聞き流している事もあるのだろうなと、自戒させられます。

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