質問で一撃した2016-02-02

 ≪Красоткин присел на постельке, в ногах у Илюши. Он хоть может быть, и приготовил дорогой с чего развязно начать разговор, но теперь решительно потерял нитку.
- Нет... я с Перезвоном... У меня такая собака теперь, Перезвон. Славянское имя. Там ждёт... свистну и влетит. Я тоже с собакой, - оборотился он вдруг к Илюше, - помнишь, старик, Жучку? - вдруг огрел он его вопросам.≫

<試訳> コーリャはイリューシャのベッドの足のあたりに腰を下ろした。彼はおそらく道々、何か打ち解けた話から始めようと心づもりをして来たのだろうが、今はその糸口を完全に失っていた。
「いえ・・・ 僕はペレズヴォンと一緒に来ました・・・ 僕は今、ペレズヴォンという犬を飼ってるんです。スラブ風の名前です。向こうで待っていて・・・ 呼び笛を吹くと飛び込んできます。僕も犬を連れて来たんだよ」 ふいに彼はイリューシャに話しかけた。「ジューチカを覚えてるかい、爺さん?」 彼は突然イリューシャをこの質問で一撃した。

・ イリューシャにどう話しかけていいのかコーリャには分かりません。感情が先だって率直な言葉が出て来ないのでしょう。ジューチカの事はイリューシャにとって心に突き刺さる棘だと知っているはずなのに、なぜか突然話し出すのです。“ 爺さん ” と呼びかけて、精いっぱい親しさを表そうとしているようです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック