僕のお墓に来てね2016-05-07

 ≪- Папа, не плачь... а как я умру, то возьми ты хорошего мальчка, другого... сам выбери из них из всех, хорошего, назови его Илюшей и люби его вместо меня...
- Молчи, старик, выздоровеешь! - точно осердившись, крикнул вдруг Красоткин.
- А меня, папа, меня не забывай никогда, - продолжал Илюша, - ходи ко мне на могилку... да вот что, папа, похорони ты меня у нашего большого камня, к которому мы с тобой гулять ходили, и ходи ко мне туда с Красоткиным, вечером... И Пеоезвон... А я буду вас ждать... Папа, папа!≫

<試訳> 「パパ、泣かないで・・・ 僕が死んだら、他のいい子を引き取ってね・・・ みんなの中から自分で選んで、いい子をね、その子をイリューシャと名付けて僕の代わりにかわいがってよ・・・」
「やめなよ、爺さん、治るんだから!」 怒らんばかりにコーリャが突然叫んだ。
「パパ、僕を、決して僕を忘れないでね」 イリューシャは言い続けた。「僕のお墓に来てね・・・ そうだ、パパと一緒によく散歩に行った、あの僕達の大きな石の傍に埋めてよ、そしてコーリャとお参りに来て、夕方に・・・。ペレズヴォンもね・・・。僕、みんなを待ってる・・・。パパ、パパ!」

・ 父親に訴えるイリューシャの悲痛な叫びがたまりません。父と子の情愛をこれほど哀切に描く作者の筆力と感受性に驚くばかりです。百数十年前の場面が時空を超えてなお心震わせる文学の力です。

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