詩をお見せしたのよ2016-07-22

 ≪Ну, я, разумеется, поблагодарила, и он был видима польщён. Не успела поблагодарить, как вдруг входит и Пётр Ильич, а Михаил Иванович вдруг насупился как ночь. Я уж вижу, что Пётр Ильич ему в чём-то помешал, потому что Михаил Иванович непременно что-то хотел сказать сейчас после стихов, я уж предчувствовала, а Пётр Ильич и вошёл. Я вдруг Пётру Ильичу стихи и показываю, да и не говорю кто сочинил.≫

<試訳> 「それで、私はもちろんお礼を言いましたわ、するとラキーチンも見るからに気を良くしましたの。お礼を言い終わる間もなく突然ペルホーチンさんが入ってきましてね、ラキーチンは急に不機嫌そうな暗い顔つきになったんです。どうやらペルホーチンさんが邪魔したのだろうと、もう分かりましたわ。なぜってラキーチンは詩を渡した後すぐに何か言いたかったのは間違いないんですもの、私ももう予期していましたしね、で、ペルホーチンは入ってきましたわ。とっさに私はペルホーチンさんに詩をお見せしたのよ、しかも誰が作ったかは言わずにですわ」

・ ラキーチンの出入りを断ったいきさつを夫人は延々と語り続けます。二人の青年を相手にしたやりとりを楽しんでいて、得意気にも聞こえます。夫人は暇でしょうが、少しでも早く深刻な状況の人達の所へ行きたいアリョーシャにつき合わせるのは酷です。

コメント

_ OB ― 2016-07-22 13:37

作者もこの種の婦人に悩まされた経験があるのか。アリョーシャの大切な時間を奪うばかりでなく、読者の時間も奪うつもりだ(笑) 全く読者をはらはらさせるのが上手い!アリョーシャを急きたてたくなりますね。

_ mir→OBさん ― 2016-07-23 11:19

夫人は相手の立場に身を置いてみる事を知らないまま生きてきたのかも知れません。それで通せる環境だったのでしょう。話の切れ間がなく、口を挟めないアリョーシャにどうしても同情してしまいますね。

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