皆に代わって僕は行く2016-10-23

 ≪А их ведь много, их сотни, и все мы за них виноваты! Зачем мне тогда приснилось "дитё" в такую минуту? "Отчего бедно дите?" Это пророчество мне было в ту минуту! За "дитё" и пойду. Потому что все за всех виноваты. За всех "дите", потому что есть малые дети и большие дети. Все - "дитё". За всех и пойду, потому что надобно же кому-нибудь и за всех пойти. Я не убил отца, но мне надо пойти.≫

<試訳> 「そんな連中は大勢いる、何百人もだ、僕たちは皆その連中に罪があるんだ! あの時、あんな瞬間にどうして “ 童子 ” を夢に見たのか? “ なぜ童子は惨めなのか?” これはその瞬間の、僕への予言だった! “ 童子 ” のために僕は行く。誰だって皆に罪があるんだから。全ての “ 童子 ” のためにだよ、小さな子も大きい子もいるからな。人は皆 “ 童子 ” なのさ。皆に代わって僕は行くよ、だって誰かが皆の代わりに行かなけりゃならないんだもの。僕は父を殺しちゃいない、けれども行かなければならないんだ」

・ 父殺しの罪を否定しながら、一身に罪を背負って流刑地に赴く覚悟を語るドミートリィを、キリストの受難の姿に重ねてしまいます。原罪や贖罪につながる宗教的心情で、理解が難しいところです。アリョーシャに “ お前なら全て理解できる ” と言ったのはそれでしょう。

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