無慈悲さが女性の中にある2016-11-09

 ≪Ни за что не простит прямо и просто, а унизит тебя до тряпки, вычитает, чего даже не было, всё возьмёт, ничего не забудет, своего прибавит, и тогда уж только простит. И это ещё лучшая, лучшая из них! Последние поскрёбки выскребет и всё тебе на голову сложит - такая, я тебе скажу, живодерность в них сидит, во всех до единой, в этих ангелах-то, без которых жить-то нам невозможно!≫

<試訳> 「決してすぐに簡単には許しちゃくれないよ。むしろぼろくそにけなして、なかった事まで言い立てて洗いざらい持ち出すぞ。何一つ忘れず、大げさに尾ひれをつけてね、それでやっと許してくれるのさ。しかもこれはまだましな方さ、女性の中でもいい方なんだ! 最後の残り滓をこそげ取ってお前の頭の上になすりつける、言っとくけど、そんな無慈悲さが女性の中にはあるんだよ、一人残らずね。僕達にとって、いなくちゃ生きていけないあんな天使のような女性達の中に!」

・ 女性の厳しい面を説いて忠告するドミートリィです。これまでの痛切な体験が滲み出ているような独特の女性観です。

コメント

_ 慎之介 ― 2016-11-09 08:59

女性観当たっているような?しかし、男と女しかいない人間界どっちもどっちと思いますけど。アリョーシャに忠告する兄、表現がおもしろいです。

_ mir→慎之介さん ― 2016-11-10 11:17

まだ女性の権利が同等でなかった当時なのに、彼が女性の強い面をことさら言っているのが滑稽なほどです。彼自身の振舞いが招いたところが大きいと思います。

_ OB ― 2016-11-10 20:32

こんな過激な発言、最近、よく耳にする。それが正しいか否か分かる頃は、時すでに遅くか。極端な言い方は、確かに人の心を揺さぶるものですね。

_ mir→OBさん ― 2016-11-11 09:33

自分の信条や体験だけに基づいて、一般化して声高に他に押しつけるのは困りものです。多様性を尊ぶ寛容の風が吹くことを望みます。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック