願望する権利は留保する2017-02-25

 ≪И я потом сказал тебе на дворе, что "право желании" оставляю за собой, - скажи, подумал ты тогда, что я желаю смерти отца или нет?
- Подумал, - тихо ответил Алёша.
- Оно впрочем так и было, тут и угадывать было нечего. Но не подумалось ли тебе тогда и то, что я именно желаю, чтоб "один гад съел другую гадину", т.е. чтоб именно Дмитрий отца убил, да ещё поскорее... и что и сам я поспособствовать даже прочь?≫

<試訳> 「そしてその後で、中庭でお前に言ったろう、“ 願望する権利 ” は留保するとな。あの時お前は僕が父の死を望んでいると思ったのか、どうなんだ?」
「思いました」 そっとアリョーシャが答えた。
「しかし、実際その通りだったのだから、推測なんてものじゃなかった。だがその時お前は考えなかったか、僕がそもそも望んでいたのが、“ 一匹の蛇が別の蛇を食う ” つまり、まさにドミートリィが父を殺す事、しかもなるべく早く… そして僕自身も手助けしかねないぞ、と?」

・ イワンに問われたアリョーシャが、その願望に気づいていたと肯定します。これはイワンの自責の念につながるものです。つまり、誰の犯行にせよ、イワンは潜在的にそれを望んでいたとの自覚です。

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