弱い者を叩くなんて2017-03-13

 ≪- А об том "ином прочем" я сею минутой разумел, что вы пожалуй и сами очень желали тогда смерти родителя вашего.
Иван Фёдорович вскочил и изо всей силы ударил его кулаком в плечо, так что тот откачнулся к стене. В один миг всё лицо его облилось слезами, и проговорив: "Стыдно, сударь, слабого человека бить!" он вдруг закрыл глаза своим бумажным с синими клеточками и совершенно засморканным носовым платком и погрузился в тихий слёзный плач.≫

<試訳> 「 “ その他もろもろ ” についてですが、私はあの瞬間、あなた様がおそらく、ご自身もその時お父上の死を大いに望んでおられた、と判断しましたもので」
イワンは飛び上がって、力任せに拳で彼の肩を殴ったので、相手は壁の方へとよろけて後ずさった。一瞬のうちにスメルジャコフの顔中が涙に濡れ、“ 若旦那様、弱い者を叩くなんて恥ずかしい事で!” と言うと、突然鼻をかんですっかり汚れた青い格子縞のハンカチで目を覆い、しくしく涙にくれた。

・ イワンはスメルジャコフの指摘に我慢できず怒りにまかせてしまいます。相手が泣き出したのは意外でしょう。もっともスメルジャコフは口は達者でも、病気上がりでやせこけているのです。

コメント

_ OB ― 2017-03-13 13:56

心理の魔術師めいたスメルジャコフが作る料理は、さぞ人を魅了することだろう。だが、彼の深い哀しみは誰が掬い取るのか。彼の内面に照明を当てて作者の意図を探りながら、続きを読ませて頂きます。

_ mir→OBさん ― 2017-03-14 10:06

料理番だった彼がその主人一家を翻弄しているようです。カラマーゾフ家の人々の動きを鋭く観察しながら、密かに心理を分析して組み立てたのでしょう。彼がそれを考えて過ごした孤独の日々を想像します。

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