すっかりけりをつけよう2017-06-09

 ≪- "Там в углу", указывает, сам тоже шепчёт. - "Подождите", говорю. Пошёл в угол искать и у стены на Григория Васильевича лежащего и наткнулся, весь в крови лижит, в бесчувствии. Стало быть верно, что был Дмитрий Фёдорови, вскочило мне тотчас в голову и тотчас тут же порешил всё это покончить внезапно-с, так как Григорий Васильевич, если и живы ещё, то лежа в бесчувствии пока ничего не увидят.≫

<試訳> 「“ あそこの隅だ ”、と旦那様が指し示されたので、私も “ お待ち下さい ” と囁きました。隅のほうに捜しに行きますと、塀の傍に横たわっているグリゴーリィに出くわしましてね、気を失って全身血だらけで伸びていたんです。してみるとドミートリィ様がやって来たのは確かなのだと、そうとっさに頭に浮かぶと同時に、その場でこの事にすっかりけりをつけようと突然心が決まったんです。だってグリゴーリィが、たとえまだ生きているにしても、気絶して倒れているのだから何も気づきやしませんからね」

・ ドミートリィは父を殺さずに逃げ、塀をよじ登ったところで、追ってきたグリゴーリィに足にしがみつかれて殴りました。彼が去った直後にフョードルとスメルジャコフはこの様に言葉を交わしていたのです。ドミートリィに殺させる段取りが崩れて、スメルジャコフは瞬時に自らの決行に切り替えるのです。彼が話さなければ誰も知らない事実です。

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