殺したらいいでしょう2017-07-13

 ≪- А что ж, убейте-с. Убейте теперь, - вдруг странно проговорил Смердяков, странно смотря на Ивана. - Не посмеёте и этого-с, - прибавил он, горько усмехнувшись, - ничего не посмеёте, прежний смелый человек-с!
- До завтра! - крикнул Иван и двинулся идти.
- Постойте... покажите мне их ещё раз.
Иван вынул кредитки и показал ему. Смердяков поглядел на них секунд десять.≫

<試訳> 「かまわんです、殺したらいいでしょう、今殺して下さいな、今すぐ」 突然スメルジャコフがイワンを異様な目で見つめながら、いつにない口調で言った。「それもできないでしょうがね」 苦々しく笑って彼は付け加えた。「何一つできやしないんだ、かつては勇敢な方でしたがね!」
「また明日だ!」 イワンが叫んで行きかけた。
「お待ちになって… その金をもう一度見せて下さい」
イワンは札束を取り出して見せた。スメルジャコフは十秒間ほどそれを見つめていた。

・ スメルジャコフはイワンの脅しが口先だけだと見透かしています。それにしても、イワンの去り際に、今一度3千ルーブルを目に焼き付けようとするスメルジャコフの心中が察せられます。その金のために犯した主人殺しは、あるいは父殺しかも知れません。詳細に犯行の経緯を明かし、金を手放した時点で彼の夢は消えたのでしょう。言葉とは裏腹に、イワンが証言すれば訴追の可能性が高い事を十分認識しているはずで、それを覚悟の告白だったと思います。