さあ、お行きなさい2017-07-14

 ≪- Ну, ступайте, - проговорил он, махнул рукой. - Иван Фёдорович! - крикнул он вдруг ему вслед опять.
- Чего тебе? - обернулся Иван уже на ходу.
- Прощайте-с!
- До завтра! - крикнул опять Иван, и вышел из избы. Метель всё ещё продолжалась. Первые шаги прошёл он бодро, но вдруг, как бы стал шататься.≫

<試訳> 「さあ、お行きなさい」 スメルジャコフはそう言って片手を振った。「イワン・フョードロビッチ!」 ふいに後ろからまた彼が叫んだ。
「どうしたんだ?」 もう出ようとしていたイワンが振り返った。
「さようなら!」
「明日までな!」 再びイワンは叫んで小屋を出た。吹雪が相変わらず続いていた。最初の数歩を彼は力強く進んだが、急にふらつき出したようだった。

・ 別れを惜しむようなスメルジャコフの様子に孤独を感じます。フョードルの屋敷で出生以来、今日に至るまで、日夜彼の心にどれほど苦悩や怨念が沈殿していったのかと想像します。当時の状況から、スメルジャコフがフョードルの私生児の可能性があるのを思うと、「さようなら!」「明日までな!」 は、カラマーゾフの血を分けた兄弟の別れに聞こえるのです。