上品な食客2017-08-03

 ≪но мало-по-малу с обеднением после весёлой жзни в молодости и недавней отмены крепостного права, обратившийся в роде как бы в приживальщика хорошего тона, скитающегося по добрым старым знакомым, которые принимают его за уживчивый складный характер, да ещё и в виду того, что всё же порядочный человек, которого даже и при ком угодно можно посадить у себя за стол, хотя конечно на скромное место.≫

<試訳> しかし、若いころの楽しい暮らしが終わり、さらに近頃の農奴制の廃止の後、少しずつ零落するにしたがって、しだいに古くからの親切な知人のもとを転々とする上品な食客のように姿を変えたのだ。旧友が受け入れたのは、愛想のいい円満な性格の故であり、さらには実際に、もちろん末席にではあるけれど、誰とでもテーブルに同席させられる、やはりきちんとした人物だからでもあった。

・ ここで言っているのは、どうやら当時の零落した地主貴族についての一般的な状況で、この部屋に座っている人物の様相から類推した感じがします。時代の背景が垣間見えます。、

コメント

_ 慎之介 ― 2017-08-03 07:59

これらは全てイワンの幻視ですよね。細切れのせいもあるのでしょうが、まるで読者の目にも見えるような場面、これはイワンが冷静なのではなく作者の筆の妙、当時の様々がわかります。物質の変化は大きいのですが人々の心根は変わりません。現代にもイワンのように苦しんでいる老若男女はいますから。

_ mir→慎之介さん ― 2017-08-04 07:38

その通りですね。イワンは真剣に兄や父親の事、社会や信仰の問題を考え抜いて、自身の理想が現実に引き裂かれている感があります。もっと複雑で閉塞感や不安の多い昨今、現代のイワンはたくさんいると思います。

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