賢い嘘をつくんだな ― 2017-09-07
≪- Что станется в пространстве с торором? Quelle idee! Если куда попадает подальше, то примется, я думаю, летать вокруг земли, сам не зная зачем, в виде спутника. Астрономы вычислят восхождение и захождение топола. Гатцук внесет в календарь, вот и всё.
- Ты глуп, ты ужасно глуп! - строптиво сказал Иван , - ври умнее, а то я не буду слушать. Ты хочешь побороть меня реализмом, уверить меня, что ты есть, но я не хочу верить, что ты есь! Не поверю!!≫
<試訳> 「宇宙空間で斧がどうなるかだって? 何て発想だ! もしもっと遠くに行き着けば、斧自体はなぜかも知らずに、衛星として地球の周りを飛び始めると僕は思うよ。天文学者は斧の出と斧の入りを計算するし、ガトゥーク出版社じゃカレンダーに載せるだろうな、それだけの話さ」
「お前は愚かだよ、とんでもなくいかれている!」 イワンが意地になって言った。「もっと賢い嘘をつくんだな、でないと聞いてやらんぞ。リアリズムで僕を打ち負かして、お前が存在すると信じ込ませたいのさ。だが、お前が存在するとは信じたくない! 信じやしないぞ!!」
・ 斧についての紳士の説明は、実在だと思わせるための嘘だとイワンは言います。でも、紳士の言う通り条件を満たせば物体が地球の衛星となって軌道上を周回するのは科学的事実です。当時の時点でこのような問題を小説に取り上げた作家は他にいないと思います。
本文にあるように、衛星は “спутник(スプートニク)” で 、“ 同行者 ” 、地球の道ずれといった親しみがあります。1957年ソ連が打ち上げたスプートニク1号は世界初の人工衛星となりました。この成功は世界に衝撃を与え、米ソの宇宙開発競争の幕開けとなったのです。この小説の約80年後です。
- Ты глуп, ты ужасно глуп! - строптиво сказал Иван , - ври умнее, а то я не буду слушать. Ты хочешь побороть меня реализмом, уверить меня, что ты есть, но я не хочу верить, что ты есь! Не поверю!!≫
<試訳> 「宇宙空間で斧がどうなるかだって? 何て発想だ! もしもっと遠くに行き着けば、斧自体はなぜかも知らずに、衛星として地球の周りを飛び始めると僕は思うよ。天文学者は斧の出と斧の入りを計算するし、ガトゥーク出版社じゃカレンダーに載せるだろうな、それだけの話さ」
「お前は愚かだよ、とんでもなくいかれている!」 イワンが意地になって言った。「もっと賢い嘘をつくんだな、でないと聞いてやらんぞ。リアリズムで僕を打ち負かして、お前が存在すると信じ込ませたいのさ。だが、お前が存在するとは信じたくない! 信じやしないぞ!!」
・ 斧についての紳士の説明は、実在だと思わせるための嘘だとイワンは言います。でも、紳士の言う通り条件を満たせば物体が地球の衛星となって軌道上を周回するのは科学的事実です。当時の時点でこのような問題を小説に取り上げた作家は他にいないと思います。
本文にあるように、衛星は “спутник(スプートニク)” で 、“ 同行者 ” 、地球の道ずれといった親しみがあります。1957年ソ連が打ち上げたスプートニク1号は世界初の人工衛星となりました。この成功は世界に衝撃を与え、米ソの宇宙開発競争の幕開けとなったのです。この小説の約80年後です。
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