救いを求めて荒れ野へ2017-10-10

 ≪Новая метода-с: Ведь когда ты во мне совсем разуверишься, то тотчас меня же в глаза начнёшь уверять, что я не сон, а есмь в самом деле, я тебя уж знаю; вот я тогда и достигну цели. А цель моя благородная. Я в тебя только крохотное семячко веры брошу, а из него вырастёт дуб, - да ещё такой дуб, что ты, сидя на дубе-то, в "отцы пустынники и в жены непорочны" пожелаешь вступить; ибо тебе оченно, того в тайне хочется, акриды кушать будешь, спасаться в пустынню потащишься!≫

<試訳> 「新しいやり方ってわけさ。だって君は僕を全く信じなくなるかと思うと、とたんに夢じゃなく実在すると面と向かって断言し出す始末だ、もう分かりきってるよ。それでこそ僕は目的を達成するのさ。僕の目的と言ったら崇高なものでね。君の心にちっぽけな信仰の種子を投げ込むだけ、するとそれから樫の木が育ってね、その樫の木たるや、君が登れば “ 荒れ野の神父達や汚れなき尼僧達 ” の仲間に入りたくなるほど立派なものだ。だって君はそれを密かに切望しているし、いずれイナゴを食べ、救いを求めて荒れ野へとさすらい行くんだ!」

・ 信仰と無信仰の間をさ迷わせるのが紳士、つまり悪魔の目的です。イワンにとっては懐疑と逡巡の苦しみです。“ 荒れ野の… ” はプーシキンの詩の一節、“ イナゴを食べ ” はイナゴと野蜜を食とした洗礼者ヨハネの故事に関連しているそうです。イワンがやがて魂の救済を求めて信仰に向かうと悪魔が予言します。イワン自身が密かにそれを予感している事になります。

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