審理の裁可2017-11-09

 ≪Где станет бог - там уже место божие! Где стану я, там сейчас же будет первое место... "всё дозволено" и шабаш! Всё это очень мило; только если захотел мошенничать, зачем бы ещё, кажется, санкция истины? Но уж таков наш русский современный человечек: без санкции и смошенничать не решится, до того уж истину возлюбил...≫

<試訳> 「神の立つ所、まさにそこが神の場所となる! 僕の立つ所、そこが今まさに最初の場所となるだろう… “ 全ては許される ” それだけの話さ! これは何もかもとても素敵だよ。ただ、欺こうとしたのなら、どうして真理の裁可が更にいるんだ? と思うがね。まあ、そんな風なのが僕達ロシアの現代人だからな。つまり、裁可なしにはペテンにかける決心もつかない、それほど真理に惚れ込んでいる…」

・ イワンの尊大な考えが、実は確信なく “ 欺こうとした ” のなら “ 全ては許される ” もあやしくなり、それが真理だという裁可が欲しいわけです。彼の迷いを紳士が鋭く突きます。

コメント

_ 慎之介 ― 2017-11-10 14:23

作者がイワンを通して語っている事、ほとんどが2017年の今、起こっていると思います。気づいている人々も大勢いるでしょう、しかし、圧倒的多数が欲の塊の現状。作者は悪魔と神を例にだし綴っているわけですが、未完であることがわかっているので残念です。

_ mir→慎之介さん ― 2017-11-10 17:43

現代社会の大きな流れは、経済が、利潤の追求が至高のものとなり、幸福をもたらすどころか人間性を否定する傾向を生み出しているように思います。確かに、この作品の宗教論議と対比してみると、共通しているところがあります。

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