裁判官が登場2018-01-10

 ≪На некотором расстоянии дальше, в глубь залы, начинались места для публик, но ещё пред балюстрадой стояло несколько кресел для тех свидетелей, уже давших своё показание, которые будут оставлены в зале. В десять часов появился суд в составе председателя, одного члена и одного почетного мирового судьи.≫

<試訳> そこから少し距離を隔てて法廷の奥へと傍聴者の席が始まっていたが、さらに手すりの前には、供述を済ませて法廷に残る証人達のための数個の肘掛け椅子があった。10時に裁判長、陪席判事1名、名誉治安判事1名からなる裁判官が登場した。

・ 開廷が近づいてきました。裁判には日常とは違った劇的要素がありますから、他の小説でもよく描かれています。シェークスピアの「ベニスの商人」、ディケンズの「二都物語」、ユゴーの「レ・ミゼラブル」などの中の印象的な場面を思い出します。アメリカ映画の「12人の怒れる男」はほとんど陪審員の審議の様子だけで、脚本家のレジナルド・ローズが実際に陪審員を務めた経験に基づいたものだそうです。アメリカ映画に法廷ものが多いのは、訴訟社会で裁判沙汰が多いからでしょう。

コメント

_ 慎之介 ― 2018-01-10 10:08

mirさんのコメントのように、確かに国柄がでていますね。日本は今でもかわらないように思えます。犯人と思われるものを追い詰め、作文で犯人にしてしまう。権力側に忖度(流行り言葉ですが)する。稀に法廷ものと思われ、真摯に裁こうとするものもありますが。
人権意識の問題でしょうか?

_ mir→慎之介さん ― 2018-01-11 22:06

三権分立が建前ですが、特に政治的な件の場合に司法の判断に疑問を感じる場合もあります。逆に画期的と言えるほど明確に行政側に厳しい判決もありました。法律の厳格な適用を基本に、司法においても民主主義の精神を貫くべきだと思います。

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