私の従兄ですもの2018-06-25

 ≪- Да ведь он же мне двоюродный брат. Моя мать с его матерью родные сестры. Он только всё молил меня никому про то здесь не сказывать, стыдился меня уж очень.
Этот новый факт оказался совершенною неожиданностью для всех, никто про него до сих пор не знал во всем городе, даже в монастыре, даже не знал Митя. Рассказывали, что Ракитин побагровел от стыда на своём стуле.≫

<試訳> 「だってラキーチンは私の従兄ですもの。私の母が彼の母と姉妹なんです。その事はこの町の誰にも話さないでくれと、いつも私に頼み込んでいましたよ、私をひどく恥かしく感じていたんですわ」
この新事実は誰にとっても全く予想しなかった事が分かり、これまで町中の誰一人その事を知らず、僧院でさえも、またミーチャすら知らなかったのだ。ラキーチンは自分の席で恥ずかしさのために真っ赤になったそうだ。

・ ラキーチンは世間から日陰の存在に見られているグルーシェンカとの親戚関係をひた隠しにしていたのです。それでいて何かと彼女に無心して、要領よく立ち回っていました。今回も、この事件の情報をもとにマスコミ関係への進出を狙っています。“ 僧院でさえ ” とあるのは、当時は洗礼や結婚などの際に教会が関って家族関係が記録されるので知っていて当然との意味か、または、以前彼がアリョーシャと共に神学生として、僧院で学んでいたのに、という意味でしょう。