あの世から証言を送りませんからね2018-07-13

 ≪Фетюкович весь навострил уши, прислушиваясь. Зала замерла в ожидании. Председател вдруг как бы опомнился.
- Свидетель, ваши слова непонятны и здесь невозможны. Успокойтесь, если можете, и расскажите... если вправду имеете что сказать. Чем вы можете подтвердить такое признание... если вы только не бредите?
- То-то и есть, что не имею свидетелей. Собака Смердяков не пришлёт с того свете вам показание... в пакете.≫

<試訳> フェチューコビッチはじっと耳をすまして聞き入った。法廷は期待に静まり返った。裁判長は突然我に返ったかのようだった。
「証人、あなたの言う事は不可解ですし、この場では許されません。できるなら冷静にお話しください… もし本当に話すべき事がおありなら。あなたは何をもって、そのような自供を証明しますか… 譫言を言っているのでなければですが?」
「証人がいない、そこが問題なんですよ。犬野郎のスメルジャコフにしても、あなたにあの世から証言を送りませんからね… 封筒に入れて」

・ 呆然としていた裁判長が、やっと自分の職分に目覚めたようにイワンに指示します。イワンの証言を裏付ける事ができたはずの、亡きスメルジャコフへの侮蔑的な言い方や、裁判長への不遜で粗野な口調から、彼が理性を失っているのを感じます。
3千ルーブルは確かに物証ですが、イワンがどこから持って来たかを証明できません。兄のドミートリィを救うためにイワン自身が用意したのでは、という疑問を解消できないのです。