憎みながらも愛していた2018-07-31

 ≪Теперь же как бы полетела с горы. Помню, кажется именно тут же письмо было прочитано вслух секретарем, и произвело потрясающее впечатление. Обратились к Мите с вопросои; "Признает ли он это письмо?"
- Моё, моё! - воскликнул Митя. - Не пьяный бы не написал!.. За многое мы друг друга ненавидели, Катя, но клянусь, клянусь, я тебя и ненавидя любил, а ты меня - нет!
Он упал на своё место, ломая руки в отчаянии.≫

<試訳> 今や彼女は断崖から飛び下りたかのようだった。たしかその手紙がその場で事務官によって読み上げられて、強烈な印象をもたらしたのを覚えている。ミーチャに向けて “ この手紙を認めますか? ” と質問がなされた。
「僕のです、僕の手紙です!」 ミーチャは叫んだ。「酔ってなければ書きやしなかった!… 多くの事で僕らは互いに憎み合ってたな、カーチャ、でも誓って、誓って言うけど僕は君を憎みながらも愛していたんだ、だが君は僕を愛さなかった!」
彼は絶望のうちに手を握り合わせて椅子に崩れ落ちた

・ 犯行予告の手紙を耳にした廷内の人々は、誰しも衝撃と共にドミートリィの有罪を確信したでしょう。彼自身それを覆すのはもはや不可能だと思い知ったようです。ドミートリィの “ 憎しみながら愛する ” 愛の形は理解に苦しみます。
考えてみると、カテリーナとイワン、リーザとアリョーシャ、リーザとイワン、グルーシェンカとポーランドの元将校との関係、またグルーシェンカとドミートリィさえもが、穏やかで幸福な愛の関係とは言えない事に気づきます。それは “ 白痴 ” 、“ 罪と罰 ”、“ 未成年 ” など、他の作品の男女の関係にも感じるものです。作者の描く “ 愛 ” の概念を考えさせられます。