水滴に映る太陽のように2018-09-10

 ≪"В самом деле,- продолжал он, - что такое это семейство Карамазовых, заслужившее вдруг такую печальную известность по всей даже России? Может быть я слишком преувеличиваю, но мне кажется, что в картине этой семейки как бы мелькают некоторые общие основые элементы нашего современного интеллигентного общества, - о, не всё элементы, да и мелькнуло лишь в микроскопическом виде, "как солнце в малой капле вод", но всё же нечто отразилось, всё же нечто отразилось, всё же нечто сказалось.≫

<試訳> “ 実際のところ ” と検事が続けた。“ 突然ロシア全土にわたって、これほど悲しむべき評判となった、このカラマーゾフの家族とはいかなるものでしょう? 大袈裟に言い過ぎているのかも知れませんが、この家族の情景の中には、何かしら我が国の現代の知識階級の共通する根源的な要素が見え隠れするかのように、私には思えるのです。もちろん全ての要素ではなく、そう、“ 小さな水滴に映る太陽のように ” ほんの微細な姿でちらついているだけですが、それでもやはり何かが影響し、何かが反映していて、とにかく何かを伝えているのです。

・ 事件の背景として当時の社会状況まで考慮するのは、イッポリート検事の見識の表れでしょう。ただし、彼はドミートリィの犯行を前提に論告を組み立てているので、父親殺しというモチーフが頭にあるはずです。作者自身も、領地の農民に父が殺害されるという衝撃的な経験をしています。事件が個々の事情によるものであると同時に、時代の社会状況を映し出すのは今日もなお真実です。

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