精神的な奔放さにぞっとした ― 2018-09-19
≪Он истерическими слезами рассказывал мне на предварительном следствии, как молодой Карамазов, Иван Фёдорович, ужаснул его своим духовным безудержем:"Всё дескать по-ихнему, позволено, что ни есть в мире, и ничего впредь не должно быть запрещёно, - вот они чему меня всё учили".≫
<試訳> 予審の際にスメルジャコフはヒステリックな涙を流して、イワン青年の精神的な奔放さにどれほどぞっとしたかを、私に語りました。“ あの方の説では、この世では全て許されているし、今後とも一切が禁じられるべきではない、― これこそが、私がいつも教えられた事です ”と。
・ イワンの思想があらためて語られます。“ 神が存在しなければ ” の前提です。「罪と罰」のラスコーリニコフの考え方にも通じるように思います。同じ無神論でも、カミユの「ペスト」の主人公リウが、その故にこそ献身的に善意の実践をする生き方との違いを考えさせられます。
<試訳> 予審の際にスメルジャコフはヒステリックな涙を流して、イワン青年の精神的な奔放さにどれほどぞっとしたかを、私に語りました。“ あの方の説では、この世では全て許されているし、今後とも一切が禁じられるべきではない、― これこそが、私がいつも教えられた事です ”と。
・ イワンの思想があらためて語られます。“ 神が存在しなければ ” の前提です。「罪と罰」のラスコーリニコフの考え方にも通じるように思います。同じ無神論でも、カミユの「ペスト」の主人公リウが、その故にこそ献身的に善意の実践をする生き方との違いを考えさせられます。
コメント
_ 慎之介 ― 2018-09-19 17:36
わあ~偶然。ペストこれから読むところです。
_ mir→慎之介さん ― 2018-09-19 21:29
カミユの 「ペスト」 は感銘を受けた小説です。先日NHKの番組で解説を聞いて、いっそう理解を深めました。現代に生きる深い示唆を含んでいると感じます。お読みになるそうで、私も楽しみです。
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