あるがままのロシアを体現2018-09-28

 ≪"Но вот третий сын отца современного семейства, - продолжал Ипполит Кириллович, - он на скамье подсудимых, он перед нами. Перед нами и его подвиги, его жизнь и дела его: пришёл срок, и всё развернулось, всё обнаружилось. В противоположность "европейзму" и "народным началам" братьев своих, он как бы изображает собою Россию непосредственную - о, не всю, не всю и боже сохрани, если бы всю!≫

<試訳> 「それでは、現代的な一家の家長の息子の三人目ですが」 イッポリート検事は続けた。「彼は被告席に座って、私達の前にいます。私達の前に、彼の不行跡と彼の人生と彼の事件もあるのです。ついに時至り、全てが露見し明らかになりました。二人の弟の “ 西欧主義 ” と “ 民衆原理 ” とは対照的に、彼はあるがままのロシアそのものを体現しています。ああ、もちろん全てではありません、全てではないのです、全てだとしたらとんでもない事です!」

・ 検事が取り上げる三人目はドミートリィです。彼は他の二人と違いロシア的だと見ています。確かに性格も考え方も振舞いもアリョーシャやイワンとはかなり違いを感じます。検事が詳しい説明に入るでしょう。

☆ 当面の目標だった3千回目となりました。辞書をその数十倍回引いたのかと思うと感慨深いです。思い立って始めてから約9年、この間に世の動きにも私事でも忘れられない事がいくつもありました。そんな時でも毎日のこの作業は励みでした。この奥深い小説を翻訳しながら、今に生きるメッセージを感じ考えさせられています。ここからまた気持を新たに歩を進めるつもりです。
見て下さっている皆さん、コメントを寄せていただいている皆さん、応援して下さっている皆さんに、心から感謝します。今後もよろしくお願いします。

コメント

_ 慎之介 ― 2018-09-28 12:51

カレンダーに印をつけて待ちました。3000回おめでとうございます。
収穫の秋にこの日がくるなんて、なんと間がいいのでしょう。お祝いを贈らなくちゃ。今年の収穫になる風景と来年の収穫を期待しての畑の準備風景、見てもらえるとうれしいです。毎日が名著の気分で読んでいます。
検事のみるドミートリィ、どのようなものでしょう。

_ mir→慎之介さん ― 2018-09-28 13:28

嬉しいです、ありがとうございます。
いただくコメントも写真も、このブログの貴重な要素として豊かにしてもらっています。またしばし、作中の時代の人々の中に紛れ込んで、人間模様を見て、考えて、楽しみましょう。

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