望みのない愛に苦しみ2018-11-01

 ≪Образовалась насмешливость и мстительность обществу". После этой характеристики понятно, что она могла смеяться над тем и другим единственно для игры, для злобной игры. И вот в этот месяц безнадёжной любви, нравственных падений, измены своей невесте, присвоения чужих денег, вверенных его чести, - подсуимый кроме того доходит почти до исступления, до бешенства, от беспрерывной ревности, и к кому же, к своему отцу!≫

<試訳> 嘲笑癖と世間への復讐心が培われたのだ ”。この性格描写からすると、グルーシェンカが単なる戯れ、意地悪い戯れのために二人の男をからかうような事ができたのも納得できます。そして被告はこのひと月の間、望みのない愛に苦しみ、道徳的に退廃し、婚約者を裏切って、名誉にかけて委ねられた他人の金を横領し、さらには、絶え間のない嫉妬のためほとんど激昂し狂乱するに至ります。それも相手は誰あろう自分の父親に対してなのです!

・ グルーシェンカについての検事の結論はラキーチンの説明を借りた推測で、かなりの誇張を感じます。ドミートリィについても事実とは言え、負の面を羅列して犯人に仕立てる筋書きに沿った印象操作と言えそうです。もっとも、イワンと読者以外はスメルジャコフの告白を知らないので、ドミートリィの不利な状況は変わりません。

コメント

_ 慎之介 ― 2018-11-01 09:10

推論で進められる裁判、裁判と言えるでしょうか?
権力側が思い込みでいくのですから被告との立場にさらされたら堪ったものではありません。被害者もそうじゃないんだよと言いたいでしょう。

_ mir→慎之介さん ― 2018-11-01 11:20

現行犯でない場合は、どうしても推論の部分が入ってしまうのでしょう。それにドミートリィは疑いを持たれるような事が揃い過ぎていますね。いくつかの偶然も重なり、スメルジャコフの実に巧妙なトリックに引っかかってしまいました。検事はそれが見抜けず推測でつなぐのです。

_ 慎之介 ― 2018-11-02 08:23

人生正に「李下の冠 瓜田の沓、、、、、」です。遠い昔、父から特に公務員の心得として聞かされましたが誰にでも当てはまりますね。

_ mir→慎之介さん ― 2018-11-03 10:35

監視社会と言われる昨今は特に強く感じます。

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