十字架はあまりに重すぎます2019-11-22

 ≪Алёша тихо улыбнулся.
- Слушай, брат, раз на всегда, - сказал он, - вот тебе мои мысли на этот счёт. И ведь ты знаешь, что я не солгу тебе. Слушай же: ты не готов и не для тебя такой крест. Мало того: и не нужен тебе, не готовому, такой великомученический крест. Если бы ты убил отца, я бы сожалел, что ты отвергаешь свой крест. Но ты невинен и такого креста слишком для тебя много.≫

<試訳> アリョーシャが静かに微笑んだ。
「兄さん、一度だけですから聞いて下さい」 と彼は言った。「この事に関しての僕の考えはこうなんですよ。兄さんは僕が嘘をつかないと分かっていますものね。いいですか、兄さんは心の準備ができていないし、そんな十字架は担えないんです。そればかりか、心構えができていない兄さんに、それほどもある大殉教者のような十字架は必要ありません。仮に兄さんが父を殺したのなら、十字架を拒んだら僕は残念に思ったでしょう。でも兄さんは無実なんですから、そんな十字架は兄さんにとってあまりに重すぎます。

・ ドミートリィがアリョーシャに素直な気持を話したのを受けて、アリョーシャもまた心の内を伝えます。聞き役の場面が多かったアリョーシャがここで率直に考えを述べます。兄弟でもこのように真剣に話し合う機会は少ないものです。兄を思いやる心からの言葉はどれほどドミートリィの胸に沁みる事でしょう。彼にしか言えない表現で、美しささえ感じます。