愛は過ぎ去ったのよ2019-12-11

 ≪- Любовь пошла, Митя! - начала опять Катя, - но дорого до боли мне то, что прошло. Это узнай на век. Но теперь, на одну минутку, пусть будет то, что могло бы быть, - с искривлённою улыбкой пролепетала она, опять радостно смотря ему в глаза. - И ты теперь любишь другую, и я другого люблю, а всё-таки тебя вечно буду любить, а ты меня, знал ли ты это?≫ 

<試訳> 「愛は過ぎ去ったのよ、ミーチャ!」 カーチャが再び話し出した。「だけど過ぎ去ったものが私には痛いほど貴重なの。それを生涯覚えていてね。でも今ほんの少しの間だけは、そうなったかも知れない様に過ごしましょう」 再び嬉し気に彼の目を見つめながら、歪んだ笑みを浮かべて彼女はとつとつと語った。「今あなたは他の方を愛していらっしゃるし、私も他の方を愛していますが、それでもなお私はあなたを永久に愛し続けますし、あなたも私をね、この事を知ってらしたかしら?

・ カテリーナがドミートリィにこれほど愛を率直に伝えた事は、これまでなかっただろうと思います。これが最後の機会だという気持からです。ドミートリィも本心を聞き、これまでの屈折した思いが晴れたでしょう。今後互いにこの不幸な関係を乗り越えて生きていくためには、このような機会が是非とも必要だったのだと思います。

コメント

_ 慎之介 ― 2019-12-11 08:48

自分の心情をその時その時の思いのままに出していいのだろうか?その結果がどうなろうとも。この場面で強く感じました。人間、死以外の失敗はやり直せると思ってはいますが。

_ mir→慎之介さん ― 2019-12-11 17:00

小説としてこの場面の意外な展開、カテリーナの本心が興味深かったのですが、ご指摘を機会に考えてみました。彼女の感情は仕方ないとしても、それをこれほどあからさまにする事が果たして二人にとって良い事なのか疑問に思い始めました。双方の相手への心遣いも考えるべきですし、今後の人生にも影を落としかねませんから。他の人の感じかたや生き方を強いるのは問題ですね。ありがとうございました。

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