教会から讃美歌も聞こえる2020-01-03

 ≪- Вишь что выдумал, у камня поганого хоронить, точно бы удавленника, - сторого проговорила старуха-хозяйка. - Там в ограде земля со крестом. Там по нём молиться будут. Из церкви пение слышно, а дьякон так чисторечиво и словесно читает, что всё до него кажный раз долетит, точно бы над могилкой его читали...≫

<試訳> 「まあ何て事を考え出すんだい、汚い石の傍に葬ろうなんて」 年老いた女主人が言った。「教会の境内なら十字架の立つ墓地があるんだよ。あそこならこの子にお祈りもしてもらえるしさ。教会から讃美歌も聞こえるし、輔蔡さんが読んでくれる美しいありがたいお言葉も、いつだってその都度この子の所まで届いてくるよ。まるでお墓の前で読んでくれてるようじゃないかね…」

・ 石の傍に埋葬したいと叫び出した父親を、老女がていねいに諭します。声高に否定するのではなく、穏やかに理を含めた語り口に彼女ならではの説得力があります。“ 真実は静かに語られる ”、最近知った熱狂を戒めるこの言葉は印象的ですが、通じるものを感じます。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック